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医療施設での清掃を考える。。。 ~清掃業務での交差伝播の防止策~

お知らせ2017年02月19日

医療施設での感染防止対策の基本は、手指衛生などの標準予防策と周知されていると思います。感染症の発生を予防するという観点では、病院内の清掃業務も『予防』を目的とした業務になることから、標準予防策の一部として環境に対する管理があります。

手指衛生による手洗いや手指消毒は、汚染物や微生物伝播を防止することと広く周知されています。暴露防止策とされているPPE(個人防護具)の装着と交換タイミングも、微生物伝播を防止する交差伝播防止策と言っても良いと思います。

環境清掃で使用する清掃道具の管理方法も、交差伝播防止策を考慮した管理方法として考慮されているでしょうか?
以前のブログでも投稿した『1室1ワイプのアプローチ』も、交差伝播防止を実現した文献と認識しています。
環境清掃の対象で高い汚染区域とされている一つに『水回り区域』がありますが、この区域のゾーニング区分は。『汚染拡散防止区域』とされています。その名のとおり、『汚染拡散しますよ!』『そのリスクを考慮して防止してください!』と言われているかのように。。。
そのような水回り区域(トイレ・洗面台・汚物処理室・浴室)を清掃するときの清掃道具が乱雑に管理されている実態をよく目にします。
『交差伝播防止!』を考慮した清掃道具の管理方法として、区域内の清潔・汚染の区分に応じた、清掃道具の分別管理が理想的です。
トイレ清掃を例に見ると、最も汚染されやすい箇所が便器であれば、便器清掃用の道具は赤バケツに収納、洗面台清掃用の道具は青バケツに収納とすることがよいでしょう。

清掃道具運搬カートも『交差伝播防止!』を考慮したものが販売されてきています。
清潔と汚染の区分を明確に、衛生備品(トイレットペーパーやペーパータオルなど)が清掃道具と接触しないように。など、搭載区分が明確で管理しやすくなっています。

もちろん、清掃道具の管理方法を区分するだけで『交差伝播防止策!』が全て構築されたものではありません。文頭で述べたように、手指衛生やPPEの活用テクニック、清掃道具の交換タイミングなど、技術的向上が必要不可欠です。
しかしながら、清掃道具の管理方法が構築されていなければ何も始まらない!
良い道具と管理方法の基準化を今一度確認して、『交差伝播防止!』の理想に近づけましょう!

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